漫画家の三浦建太郎さんが2021年5月6日に亡くなられたと報道がありました。
三浦建太郎さんは、あのファンタジー大作「ベルセルク」の作者として有名です。
このベルセルクですが、なんと1989年に月刊アニマルハウスという雑誌で連載を開始、その後ヤングアニマルにて連載をされていましたので、30年以上続く物語です。
多くのファンを抱え、大人気だったこの物語、三浦建太郎さんがお亡くなりになられたことで、完結せず、未完のままとなってしまうのでしょうか?
過去にそのように作者が亡くなられるなどで未完となった作品などで復活されたケースなどないのでしょうか?
気になったので調べてみました。
早速行ってみましょう。
三浦建太郎さんの死因
作者の三浦建太郎さんですが、死因は急性大動脈解離という病気でした。
三浦建太郎さんが急逝されたというニュースは、連載をおこなっていたヤングアニマルの出版社である白泉社のホームページで発表されました。
漫画家の三浦建太郎先生が、2021年5月6日14時48分、急性大動脈解離のため、ご逝去されました。享年54歳でした。
三浦先生の画業に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。
なお告別式はご家族にて執り行われました。
三浦先生には、永年にわたり白泉社で『ベルセルク』をはじめとする人気作品の数々をご執筆いただきました。現在もヤングアニマルにて同作を、一昨年からはヤングアニマルZEROで『ドゥルアンキ』を連載中でした。
読者の皆様には、三浦先生の作品をご愛読いただきましたことを深謝いたしますとともに、謹んでご逝去のご報告をお知らせ申し上げます。
株式会社白泉社
こちらtwitterに投稿されたヤングアニマル編集部のツィートです。
【三浦建太郎先生 ご逝去の報】
『ベルセルク』の作者である三浦建太郎先生が、2021年5月6日、急性大動脈解離のため、ご逝去されました。三浦先生の画業に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。
2021年5月20日 株式会社白泉社 ヤングアニマル編集部 pic.twitter.com/baBBo4J2kL— ベルセルク公式ツイッター (@berserk_project) May 20, 2021
時期が時期だけにコロナなどではないかと思ったのですが、大動脈解離という病気だそうです。
この病気ですが、血管が内部で裂けてしまい、血管内に別の通り道ができてしまうという病気だそうです。
大動脈解離は、ほとんどの場合、何の前触れもなく、突然、胸や背中の激痛とともに起こります。また、起こったばかりの時は、血管が裂けているために血管の壁が薄くなり、きわめて破裂しやすい状態にあります。特に上行大動脈に解離が及ぶA型では、1時間に1%ずつ死亡率が上昇すると言われています〈図4〉。つまり、48時間以内におよそ半分の患者さんが亡くなることになります。
出典:http://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/aortic-aneurysm_dissection.html
48時間で半分の方が亡くなられてしまうというのはとても恐ろしい病気のようですね。
この病気の原因ですが、はっきりとわかっているわけではないようで、ストレスや高脂血症、高血圧、糖尿病など様々な要因があるようです。
連載を抱える漫画家の方だと、ストレスなど半端ないかもしれないなと思うと、職業的な原因もあるかもしれないですね。
ベルセルクはどこまで進んでいたか
ここからはネタバレなので、ご注意ください。
ベルセルクですが、単行本は40巻まで発売されています。
物語は、魔物や妖精、魔法使いなどが登場するファンタジーな舞台で超巨大な刀(サンシャイン池崎が持っているような巨大な刀)を扱う剣士ガッツとその友人である鷹の団団長グリフィス、女剣士キャスカなどが魔物と戦う青春冒険ダーク・ファンタジーです。
最初は普通の冒険物語だったのが、途中でグリフィスが魔物になってしまうという怒涛の展開を見せます。
その魔物であるグリフィスにキャスカが○○○されてしまうというさらなる試練。
そしてそのキャスカを助け出すガッツ。
だがキャスカは記憶をなくしてしまう。
その後、キャスカの記憶を取り戻すため、グリフィスに復讐するために、ガッツは狂戦士の鎧という恐ろしい鎧を着込み、魔物を巨大な刀でバッタバッタと倒していきます。
旅の途中でいろいろな人間と出会い、旅をともにするようになり、人間的にも成長していくガッツ。
そしてついにキャスカの記憶が取り戻すことができます。
このあとガッツが魔界と人間界の王になりつつあるグリフィスを倒すストーリーに進んでいくんだろうなというところで、話が終わってしまいました。。。
そう、ちょうどこれから盛り上がっていく部分。
物語の最終章へと進んでいくんだろうなというところで、物語は終わってしまったという感じですね。
漫画家が死亡しても連載が続いたケース
今回のベルセルクのように多くのファンが取り残されてしまう作者が途中で亡くなってしまうというケース、実は結構あることがわかりました。
そして多くの作品はその途中で未完のまま連載が終了してしまっています。
本人が一番悔しいと思いますが、ファンの方々も本当に辛いですよね。
あの続きが気になる、どうなったんだろうと悶々とする日々が続いてしまいます。
でも中には作者が亡くなられたあとも連載が続いたケースがあるんです。
有名なところでは、「クレヨンしんちゃん」
クレヨンしんちゃんの作者である臼井義人さんは2009年に51歳の若さで亡くなられてしまいます。
登山の最中の滑落事故だそうです。
このときクレヨンしんちゃんはいまと変わらずテレビや映画でも大人気の漫画でした。
作者の臼井義人さんが亡くなられたことで連載も終了かと思われたのですが、なんとスタッフたちの手で新たに「新クレヨンしんちゃん」として蘇ったのです。
そして今も連載が続いています。
こういう1話完結的なものは作者がいなくても確かに続けやすい部分があるかもしれませんね。
特にクレヨンしんちゃんは世界観がすでに完成されているので。
他にも野球漫画の「キャプテン」で有名なちばあきおさんも「チャンプ」という漫画を連載中に41歳で亡くなられています。
ちばあきおさんはあしたのジョーで有名なちばてつやさんの弟さんです。
このチャンプですが、ちばあきおさんが亡くなられたあともチーフアシスタントの方が中心となって、連載を継続されたそうです。
全8話中の7話までできていて、最後の8話も下書きがあり、その下書きをもとに仕上げられたということなので、こちらもまた連載が続けられる条件が揃っていたということです。
他のケースでは作者が亡くなられたあとも連載が続いたケースがあるということがわかりましたが、ではベルセルクは今後どうなるのでしょうか?
白泉社からはどのようなメッセージが出されているのか?