元中日ドラゴンズの投手若松駿太さんが、バース・デイで特集されますね。

番組のタイトルが「バース・デイ 大谷翔平世代が23歳で戦力外通告…父に支えられトライアウトに挑む」とありますが、大谷翔平と同じ世代の選手がもうトライアウトなのかとちょっと意外な感じですよね。

若松駿太さんは、もともとは中日ドラゴンズの投手として活躍をしていた選手ですが、どうしてトライアウトに挑むことになってしまったのでしょう?
またトライアウトの結果はどうだったのか?現在野球は続けているのか?

気になったので調べてみました。

 

早速行ってみましょう。

若松駿太のプロフィール


出典:http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=001-20181203-32
国籍 日本
出身地 福岡県久留米市
生年月日 1995年2月28日(23歳)
身長 180 cm
体重 75 kg
投球・打席 右投右打
ポジション 投手

若松駿太さんは、2012年にドラフト7位で中日ドラゴンズに入団しました。

高校を卒業してから、すぐにプロ野球選手になったわけですが、高校卒業後にプロ野球のドラフトにかかるというのは甲子園で活躍した選手がが多いと思います。
でも若松駿太さんは、甲子園の出場経験はなかったようですね。

高校は祐誠高等学校。

祐誠高等学校は、福岡県久留米市の私立高校です。

若松駿太さんは2年生の秋からエースとして活躍していました。
3年生の夏の高校野球は福岡県予選の2回戦で0-1で惜しくも敗れています。

野球はチームスポーツなので個人の力だけではなかなか勝ち進めないスポーツですが、スカウトの方もよく若松駿太さんに目をつけましたよね。

ドラフトでは中日が7位指名。
ドラフトは各球団が一人ずつ順番に入団させたい人を指名していくのですが、7位というのは7番目に選ばれたということです。

契約金は1,800万円、年俸は540万円でした。

大谷翔平との関係は

この2012年のドラフトの話題はなんと言っても大谷翔平でした。

当時、大谷翔平はメジャーリーグへのチャレンジを公言していて、日本のプロ野球には進まない、だからドラフトでは選ばないでねと言っていたんですね。

ドラフトで選手の入団が決まるのではなく、ドラフトはあくまで交渉権を獲得するだけなので、せっかくドラフトで指名しても交渉がうまくまとまらなければ、その交渉権が無駄になってしまいます。
なので日本のプロ野球に入らないと言っている大谷翔平を指名するよりも、他の選手を指名したほうが良いですよね。

そのためほとんどの球団が大谷翔平を指名しませんでした。

でも指名した球団があったんです。
それが北海道日本ハムファイターズです。

他のチームが指名を回避したのに、日本ハムファイターズだけは単独指名したんですよね。

それでも大谷翔平は指名を受けたのはうれしいけど、気持ちは変わらない、メジャーリーグに行くといって、指名後の挨拶に来た日本ハムファイターズの関係者とも会わなかったんです。

それでも日本ハムファイターズは諦めずに、このまま大谷翔平がメジャーリーグに行ってもうまくいかない、メジャーリーグの育成よりも日本でしっかりプロの体を作ってからチャレンジしたほうがいいというようなレポートを30ページもまとめて持っていったりしたそうです。

そのような熱意もあり、大谷翔平は結果、メジャーリーグへのチャレンジを断念し、日本ハムファイターズへの入団が決まりました。

他の球団からはこれははじめから日本ハムファイターズが仕掛けた出来レースだったんじゃないかと噂もされましたが、この大谷翔平の決断は驚きとともにすごい報道されましたよね。

しかも投手と野手の二刀流で挑むということも発表されたので、その二刀流のチャレンジも話題になりました。

そんなこんなで2012年のドラフトは大谷翔平の話題で埋め尽くされたと言っても過言ではないですよね。
その2012年のドラフトで中日ドラゴンズに7位指名されたのが若松駿太さん。

大谷翔平とは同い年ということで、大谷翔平世代と呼ばれているようです。

野球選手で有名な選手がいるとその選手と同期の選手たちを総じて○○世代と呼んでいますが、松坂世代なんて言葉も良く耳にしますよね。

プロ入り後の戦績

若松駿太さんのプロ野球入団後の成績について見てみましょう。
2013年ドラフト7位で入団。

・2013年
二軍で20試合43回に登板。
成績は3勝2敗防御率3.98。
一軍への昇格はなし。

・2014年
念願の一軍への昇格を果たします。
プロ初登板は、4月3日の阪神タイガース戦。1回を無失点と結果を残します。
そしてついにプロ初先発を迎えます。
4月10日の東京ヤクルトスワローズ戦。
結果は4回3失点。
まぁまぁなんじゃないのと思いましたが、なんと翌日に二軍へ降格を言い渡されます。

相当悔しかったんだと思いますが、2軍では結果を出します。
リーグ戦通算5試合25回を投げて自責点0、防御率0.00。
自責点0!!1点も取られてないんですよ。

・2015年
ついに若松駿太さんが開花する時が来ます。
140km後半の直球とチェンジアップを武器に、通算成績10勝4敗。

プロ初勝利は6月2日の西武ライオンズ戦でした。

試合終了後のヒーローインタビューでは、担当スカウトだった渡辺麿史さんへの感謝の気持ちを涙ながらに語っています。

甲子園で活躍したわけでもない、無名の高校生を12球団で唯一指名した中日ドラゴンズのスカウト渡辺麿史さん。

この方にスカウトされなければ若松駿太さんはプロ野球選手にはなれなかったわけです。

そのスカウトであった渡辺麿史さんは実は2014年の2月に急性白血病でこの世を去っていました。
恩人である渡辺麿史さんにプロ初勝利を届けることができなかった若松駿太さん。初勝利の喜びと悔しさがあったのではないでしょうか。

その悔しさをバネに2015年は躍動した年だったようです。
この年の8月には4勝あげて月間MVPにも選ばれています。

そして年俸もすごいことになってます。
シーズンオフの契約更改では、なんと555%増の年俸アップとなりました。

約550万円 → 3600万円!!

なんと3,050万円もアップしたんです。
やっぱりプロ野球は実力の世界。実力をつけて活躍した選手にはそれなりの報酬が待っているわけですね。
夢があります!

・2016年
大活躍した2015年の翌年、開幕から先発ローテーションの一角を担います。

ですが、怪我などから2軍落ちも経験するなど苦労をした1年となりました。

戦績は18試合に先発登板し、7勝8敗。
勝数が2桁に届きませんでしたが、それでもチームトップの勝数でした。

・2017年
7試合の登板で1勝4敗。

登板数も少ないですが、どういう年だったのでしょうか?

調べてみると、どうも監督やコーチとうまくコミュニケーションがとれていないのじゃないかと思えるような感じでした。

試合でコーチの直球で押していけという指示を聞かずに、変化球を多く投げて打たれて自滅するような試合があり、言うことをきかないからという理由で二軍に落とされたりしたそうです。

ただそれまでバンバン空振りをとれていた得意のチェンジアップがポカポカ打たれているんですよね。

2015年のチェンジアップの空振り率は約20%で被打率も17%という良い数字だったのですが、2017年は空振り率が12%で被打率がなんと40%です。
年 空振り率 被打率
2015年 20% 17%
2017年 12% 40%

直球とチェンジアップの緩急で空振りを取るという若松駿太さんのピッチングスタイルが通用しなくなっていることがこの数字を見てわかりますね。

・2018年
一軍での登板はなし。
そして10月1日に球団から来季の契約を結ばない旨を通告されることになります。

どうも怪我をしてから、直球のスピードが遅くなってしまったようです。
それが結果としてチェンジアップとの緩急がうまくいかなくなり、プロの打者には通用しなくなってしまったと。

そして戦力外となってしまいます。

トライアウト

ですが、若松駿太さんは野球を続けたいという思いが強く、トライアウトに望みます。

「入団してから、1度もAクラスになれなかった。チームに貢献できず、悔しいが、これが終わりじゃない。何らかの形で野球は続けていく」

まだ自分はできる、通用するんだというアピールをすることで他の球団への入団にチャレンジしたのです。

トライアウトは2018年11月13日に行われました。

トライアウトは野手と投手が自分のアピールをおこないます。
投手は3人の打者を相手にします。
野手は3回の打席に立つことができます。

若松駿太さんはこのトライアウトで結果を出します。

打者3人をわずか7球で打ち取ったのです。
得意のチェンジアップで空振りも奪いました。

見事な結果と言えると思います。

トライアウトの結果

トライアウトが終わると、あとは各球団からの連絡を待つことになります。

バース・デイの番組でも過去にその電話を待ち続ける選手たちの姿が放送されていましたが、若松駿太さんはどんな気持ちでその電話を待ち続けたのでしょうね。

結果はどの球団からも声がかからず、現在は独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスで野球を続けています。

最後に

今回、バース・デイに登場する若松駿太さんについて調べてみました。

2015年に10勝を上げる活躍をした大谷世代の若松駿太さん。

大谷翔平は海を渡り、メジャーリーグでも二刀流で人気者になり、新人王もとるなど大活躍ですが、若松駿太さんは怪我の影響からか成績は徐々に悪くなり、戦力外から現在は独立リーグ。

まだ23歳の夢も希望もある年齢にもかかわらず、大きな挫折を味わっている若松駿太さん、ちょっと可愛そうだなと思ったのですが、ネットで調べると結構素行が良くないというようなコメントが多いんです。

なんでと思ったのですが、自身のインスタグラムに友達と飲み会したり食事したり、遊びにいったりという写真をたくさんアップしているんですね。
野球より食事の写真のほうが多いじゃんともツッコミを受けています。

うーん、野球の実力の問題以上に素行の問題があってトライアウトの結果は良かったのに声がかからなかったんじゃないかとちょっと思ってしまいました。。。

ちなみにまだ結婚はされていないようです。

 
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

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