モデルの中村里砂(なかむらりさ)さんですが、著作権、肖像権の侵害トラブルに巻き込まれているようです。

中村里砂さんといえば、俳優の中村雅俊さんの娘ということでも有名ですが、お母さんは女優の五十嵐淳子さん。

両親そろって俳優という芸能一家ですが、美男美女の遺伝子を見事に受け継ぎ、若い頃からモデルとして活躍されています。

31歳になった最近でも「LARME」(らるむ)の専属モデルとしてモデル業を邁進中ですが、やはりカリスマ的なモデルオーラは健在。

昔からのファンも多く、モデルやグラドルの憧れや理想の女性として名前があがることもしばしば。

そんな中村里砂(なかむらりさ)さんが、先日twitterで自身の写真を勝手に使った雑誌が出版されていると困惑のツィートを投稿されていました。

 

早速行ってみましょう。

中村里砂さんのツィート

2021年6月19日にツィートされたのがこちらのツィートになります。

8年前にマルイワンのイベント用としてモデルした写真が、無許可で今月発売された雑誌の表紙になってる。。

どうやら、8年前に仕事で撮影をおこなったのだが、そのときの写真がそのときに仕事とは関係のない雑誌に再掲載、再利用されているということのようです。

通常、モデルがなんらかの仕事で撮影を行う際には、当然契約が行われます。

一般的には

・撮影の目的

・その撮影で撮影されたものの使用許可

・その対価

が契約書には明記されることになりますが、当然撮影された写真の利用については「撮影の目的に」限定される形での契約となることが一般的です。

つまりたとえば「ある雑誌の特集」で利用することを目的に撮影されたものは、その目的以外での利用は禁止されるということです。

今回、この二階健さんという方が、過去に別の仕事で撮影されたときの写真を無断で使ったのだと中村里砂さんはツィートされています。

しかもこの無断使用はいまにはじまった話ではなく、ちょいちょいこの写真を使われているんだそうです。

それについては、中村里砂さんとしては黙認していたんですが、もはや許せんとなった模様です。

今回名前のあがった二階健さんですが、映像作品の監督やドラマの脚本も手がけられている映像クリエイターの方です。

2016年に監督された「パラケルススズ・ホムンクルス」という映画(ショートムービー)では、脚本を手がけ、自ら監督をされています。

そして、この作品、中村里砂さんが主演されているんですよ。

えええぇ、お二人って一緒に仕事する仲だったんじゃないの?

映画監督と主演女優がトラブルなの?と少し不思議な感じがしますね。

そんなことは梅雨知らず、当の二階健さんは、俺のアートワークが雑誌の表紙になったぜ!!やっほい!とツィート。

ここに、中村里砂さんのファンが凸撃。

そして、俺なんか炎上しているかもと思ったのか、二階健さんがこちらのツィートを投稿。

二階さんとしては、権利処理はできているのに、突然批判されてしまって困惑しているというような内容です。

しかしながらこのツィートは、結果的には中村さんの怒りに油を注ぐような結果になってしまいます。

中村さんの怒りの反論ツィートがこちらです。

一回、話の経緯が見えてきたので、このあたりで整理してみます。

・まず2013年にマルイワンのハロウィンイベントのメインビジュアルを中村さんがおこなったようです。

・そのときの、総合演出が二階健さん。

・で、そのイベントが終了。

・しかし2015年に二階健さんが写真集を出版。その写真集にそのときの写真を利用。

・などなどその後も2013年のイベント用に撮影をおこなった写真を二階さんが無断で利用(と中村さんが主張)。

・そして2021年、ナイトランドという雑誌の表紙にこの写真が再度利用される。

・中村さんの主張:あくまでイベントの撮影での利用を許諾しただけであって、その他の利用を認めていない

・二階健さんの主張:この写真については肖像権、パブリシティ権を処理済みであって問題ない

争点は、つまり、権利許諾が正当になされているのかどうかという点と著作権と肖像権の違いの2点になりそうです。

作品、著作物というのは100%製作者のものです。

なので写真家が撮影をしたのであれば、写真作品の著作権は二階さんのものです(ただ総合演出というお話しだとここも微妙では?)。

ですが、そこに他人が写っているということに関しては、肖像権やパブリシティ権というのが写っている人にあります。

中村さんが主張されているのは、この肖像権の部分ですよね。

私が写っている写真を何か別のことに使うことまでは認めていないけど!!

っていうことです。

たとえばマラソン大会の規約なんてのは、かなり強引にこう書かれている時が多いです。

大会出場中の映像、写真、記事、記録等は、テレビ、新聞、雑誌、インターネット、次回大会ポスター、パンフレット、公式ホームページその他の媒体に掲載されることがあります。参加者は、大会申込を行うことにより、大会出場中の映像等がこれらの媒体に掲載されることについて予め承諾したものとみなされます。また、参加者は、主催者が行うこれらの媒体への掲載について一切の異議を述べないものとします。

出典:http://www.shonan-kokusai.jp/11th/participant-info/regulation.html

このような形で、肖像権、パブリシティ権について主催者側に権利があるというような規約を飲まないとマラソン大会に出場できないようになっているんです。

一方的すぎてひどいルールなんですが。。。まぁしょうがないですね。

マラソン大会みたいにたくさんの人が集まるイベントで写真に写っている人すべてに確認を取ることができないですからね。

さて、中村さんのお話に戻りますが、中村さんが言いたいのは、さきほどのマラソン大会の話で言うとこの部分ですよね。

大会出場中の映像、写真、記事、記録等は、テレビ、新聞、雑誌、インターネット、次回大会ポスター、パンフレット、公式ホームページその他の媒体に掲載されることがあります。参加者は、大会申込を行うことにより、大会出場中の映像等がこれらの媒体に掲載されることについて予め承諾したものとみなされます。

本人が認めていないっていうんだからそうなんじゃないの?という気もしますが、実際のところどうなのでしょうか?

モデル業界や出版業界など、契約書なしという仕事がまだまだ多いという話も聞きます。

すると相互に認識の齟齬というのがある可能性は否定できないですよね。

たとえば二階さんとしては、マネージャとか事務所の方に最初に言ってあったとか。

そういう口約束だとこれは延々と水掛け論になりそうですね。

まぁお互いの認識がずれているなら、双方冷静にテーブルについて話し合いをすればいいのではないかなと思います。

中村さんほどのモデルの写真をいろいろと商用利用するのって相当コストがかかるはずなので、その対価が支払われていないなら民事的には契約書がなくても、おそらくちゃんと対価を払いなさいということになりそうな気がしますが。

そう、そうやってお互いが冷静に話し合えればよかったのですが。。。。

なんと、二階さんは中村里砂さんのアカウントをブロック!!

この対応にカチーンときた中村さんはこちらのツィートをして、ブロックされたんだけど、逃げるんじゃねーと追い込みをかけます。

すると中村さんのファンがまたしても二階さんに突撃。

やましいことがあるからブロックしたのか?

ブロックせずにちゃんと説明せよ!

そんな感じで煽ります。

その後、二階さん側でブロックを解除したようですが。。。

最後に

今回、モデル業界での難しそうな問題に一石を投じた中村里砂さんですが、いままで黙認をされていたけど、という前置きがありましたので、ある程度の範囲はぎゃーぎゃー言わないけど、お前らちゃんと空気読めよということをおっしゃりたいんだなぁと感じました。

しかもモデルと映画監督という力関係があったりするので、黙認されていたのではないかとか思える部分もあると中村さんとしては、かなり我慢されていたことなのかもなぁと勝手に想像してしまいました。

この後の展開が気になりますが、問題なのは、業界慣習で契約書がなく、なぁなぁで仕事が行われているような状況かと思いますので、こういったところから改善されていけば良いのになと思った次第です。

最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

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